日本CTO協会 新卒合同研修参加レポ

初めまして。私はファーストトレードに新卒で入社をした、入社1年目ソリューション事業部の佐藤です。5月末から7月末までの約2か月間、一般社団法人日本CTO協会が主催する新卒エンジニア向け合同研修に参加しました。本レポートでは、 今回の研修で学んだことや、業務で活かしていきたい点についてまとめます。

参加の目的】
当社はベンチャー企業で、エンジニアチームが正式に発足してから一年足らずです。そのため、新卒・中途を問わず、経験とスキルを持った自走できるエンジニアが求められています。私が新卒採用のエンジニア職に応募した際、大学でプログラミングを学んでいたものの、実務に活かせるスキルは不足していました。その結果、エンジニア職ではなく総合職として採用されました。しかし、エンジニアの道を諦めたくないと社長に伝えたところ、エンジニアを目指すための学習の場として、一般社団法人日本CTO協会が主催する新卒エンジニア向け合同研修に参加することを勧められました。
エンジニアの基礎を学ぶための絶好の機会と捉え、約2ヶ月間の研修に参加することを決意しました。また、24卒の新入社員として共に切磋琢磨できる同期がいないため、外部の同期を作ることも今回の研修の目標の一つとしました。研修は東京で開催されるため、当社湘南オフィス(神奈川県藤沢市)に2ヶ月間出勤し、マンスリーマンションで生活しました。

【新卒合同研修とは】
一般社団法人日本CTO協会は、「テクノロジーによる自己変革を、日本社会のあたりまえに」というミッションのもと、企業経営における最先端技術の浸透や世界最高水準の技術者育成を通じて、日本経済の発展に貢献しています。

新卒エンジニアを採用する際、採用/育成コストが大きいため、採用人数を絞らざるを得ない企業が多いことはスタートアップ企業や中小企業、ベンチャー企業にとって大きな課題です。この課題を解決するため、一般社団法人日本CTO協会では2022年より「エンジニア育成ワーキンググループ」を発足し、年に数回の勉強会やカンファレンスを開催してきました。そして業界全体・企業横断で新卒エンジニアを育成する試みとして「新卒合同研修」が2024年5月29日より開始され、私も参加しました。研修の内容は以下の通りです。

第1回:キャリア戦略・フォロワーシップとマネジメント(講師:日本CTO協会 / 株式会社LayerX)
第2回:Git 基礎ハンズオン(講師:株式会社Progate)
第3回:BtoB SaaS 開発基礎(講師:株式会社アンチパターン)
第4回:インテリアコーディネートで学ぶアジャイル開発(講師:株式会社メンバーズ)
第5回:BigQuery で始めるデータ分析入門 & 生成 AI を活用した分析効率化(講師:グーグル・クラウド・ジャパン合同会社)
第6回:AWS 研修(講師:AWS ジャパン)
第7回:サーバー解体研修(講師:GMOペパボ株式会社)
第8回:生成 AI に関する講義(講師:日本マイクロソフト株式会社)
第9回:日本CTO協会 ISUCON 新卒研修 + 解説(株式会社PR TIME

【印象に残っている研修】
全9回の研修に参加しましたが、研修会場が毎回異なるため新鮮な気持ちで受講することができました。特にGoogleやAWS、Microsoftなどの世界的IT企業のオフィスでの研修は非常に刺激的でした。

ここでは、第3回のBtoB SaaS開発基礎研修について紹介します。講師は株式会社アンチパターンの取締役CTO兼COO、矢ヶ崎哲宏さんでした。研修では、SaaSとは何か、SaaSのサービスを作るために必要な機能や仕組みについて、講義とハンズオン(体験型実習)を通じて学びました。自社でもSaaSのサービスを運営中なので、自社の取り組みを理解するうえでも非常に有意義な経験でした。

当時のメモを読み直すと、以下のようなことが書かれています。
「SaaSとは、インターネットを通じてソフトウェア(アプリケーション)をサービスとして提供するものです。営業管理ソフトや会計ソフトなどを自社開発やパッケージソフトで導入する場合に比べ、SaaSを利用することで運用や管理コストを使用するユーザー間で分散できるため、コストとリスクの削減が可能です。一方で、セキュリティ対策が重要です。公共のWi-Fiなどに接続すると情報が盗まれる可能性があるため、十分なセキュリティ対策が必要です。また、SaaS開発において重要なことは「テナント分離」です。複数の企業が同じサービスを利用しても、情報が他の企業に漏れることがないように分離する必要があります。」

この研修で印象的だったのは、技術選択がビジネスに大きく関わることです。セキュリティや運用コストなど様々な要素がビジネスに影響を与えるため、エンジニアは技術だけでなくビジネス理解も必要だと学びました。

【研修を終えた感想】
今回の研修を通じて、SaaSサービスの開発ではエンジニアリングスキルを高めるだけでなく、ユーザーへの影響やビジネスの構想など、多角的な視点から考えることが重要だと学びました。また、他社の新卒エンジニアと交流できたことも貴重な経験でした。

彼らとの交流を通じて、企業文化やキャリア設計の違いについて知り、非常に良い刺激を受けました。今後も今回知り合ったエンジニアの方々と再会できることを楽しみにしています。

【研修を今後どのように活かしたいか】
現在はエンジニアではない職種ですが、研修で得た知識や経験は日々の業務にも役立つと感じています。今後も引き続き、生成AIやSaaSについての理解を深め、エンジニアとしてのスキル向上に努めていきたいと思います。研修時間が週1回・2時間程度だったため、本質的な理解には至らなかった部分もありますが、自己研鑽を続け、まずは社内でのエンジニア職へのジョブチェンジを目指して努力を続けていきます。

最後に、講義をしてくださった講師の方々や、共に学びを深めた他社の新卒エンジニアの皆様に深く感謝いたします。また、この貴重な経験を提供してくださった当社CTOをはじめ、関係者の皆様に心から感謝申し上げます。ありがとうございました。


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