レガシーに囚われない、次世代のエンジニアチームを創りたい

ファーストトレード株式会社 CTO 福原玄

ー 福原さんのこれまでの経歴を教えてください。

新卒で入社した会社は産業用空調機器メーカーで、エンジニアとは全く関係のないライティング職での採用でした。
昔から表現をすることが好きで、文章を書く仕事に就きたくて、産業用空調機械のパンフレットのリード文やキャッチコピーを作る仕事をしていました。ただ実際に自分が作ったものを見る人は限定的で、もっとマスに向けた発信をしたいと思い転職をしました。富士通のコピーライター職を受けたところ、システム営業職への入社を勧められたことが、IT業界に関わり始めたきっかけです。

富士通で研修を1年間受けながら、「これからの時代は必ずシステムエンジニアが求められる!」と確信し、研修期間終了と同時に独立しました(笑)。大企業のようにシステムエンジニア、営業、ライティングなど分業制にする意味はないなと直感的に思ったんです。そこから趣味のサーフィンに関するメディアサイトを立ち上げ、サイトの構築、取材、ライティングを全て一人で行い、取材して10分後にはサイトにアップするというスピード取材が業界で話題となり、PV数も伸びていきました。メディアサイト運営から様々な縁が繋がり、大手企業のアプリやシステムの開発の依頼が入り、最新の技術に触れ、常に新しいことを学び続けることを大切にしながら学習と経験を積んできました。電車通勤や、スーツなどいわゆる「社会人」らしくいることがすごく苦手なので、長年ずっとフリーランスで活動をしてきました。

ですが、2012年に急に自分の中で糸がぷつんと切れてしまって、IT業界から離れたくなり、移動販売でフレンチトースト屋を始めました。デジタルデトックスじゃないですが、自分が作ったものを誰かに食べて喜んでもらうといった、人間らしい生き方がしたくなったんです。ちょうど東日本大震災の直後だったので、被災地を元気にしたいという思いもあり、移動販売なら全国どこでも行くことができるので、自分にぴったりだと思いました。朝の情報番組や、国民的アイドルのライブ会場でフレンチトーストを振る舞ったりと、面白い経験もたくさんしました。

ー そこからIT業界へ戻ってきたきっかけは何だったのでしょうか?

これもまた大好きなサーフィンに関係するのですが、サーフィンを通じて知り合った知人を介して、ある企業の開発体制を整えて欲しいと依頼がありました。正直もうフレンチトーストにしか興味がなかったし、ITとは離れたいなと思っていたのですが、コロナ禍で移動販売ができる機会も減っていたので、引き受けることになりました。10年ぶりにシステム開発の世界に戻った後は、外資企業や大手企業と協同でのシステム開発案件でプロジェクトマネージャーを務めたり、SEOマーケティング企業のITコンサルタントとしてウェビナーを開催したりと、やりがいのある仕事も任されていました。同時期に、2つの波情報サービスを事業譲受した三上社長から熱心にファーストトレードに来てくださいと誘われていました。最初は迷っていたのですが、三上社長の人柄が好きで、ジョインすることになりました。やるからには全部AIに変えて、最新テクノロジーを駆使したサービスにリニューアルしようという意気込みを持って入社しました。

ー 2024年6月、AWSから「生成AI活用企業50選」に選ばれましたが、具体的にどういった取り組みが評価されたのでしょうか?

理由は2つあると思っていて、1つ目は生成AIを活用してプロダクトの非効率な部分をDX化し、業務の自動化やコスト削減に貢献した点です。例えば、チャットGPTなどの生成AIを活用して、これまで人手に頼っていた文書作成業務を自動化したり、顧客対応のFAQシステムを構築したりと、様々な場面で生産性の向上を図りました。2つ目は、生成AIを製品やサービスに組み込むことで、新しい付加価値を生み出した点です。波情報サービスにライブカメラの映像解析AIを統合して業界初のLINE波情報アプリをリリースしたり、アスリート向けにAIでトレーニングアドバイスするアプリを公開したりと、生成AIの活用によって新しいユーザー体験を提供することができたところが評価されたのではないかと思っています。

ー そういったアイデアはいつ思い浮かぶんですか?

海に行くとアイデアが舞い降りてくることが多いです。サーフィンをしている最中ではなくて、行き帰りやシャワーを浴びている時などに急に思いつくんです。思いついたらサーフィンを途中でやめて、すぐ帰宅し、急にコードを書き始めたりするので、人を驚かせることもしばしばですね(笑)。逆にいうと気持ちが乗らない時は、何もせず、ただ愛犬と戯れるだけの時間もよくあります。気の向くままに仕事をしているので自由な働き方です。

ー 現在のエンジニアチームの体制を教えてください。

チームは自分を含めて10名です。そのうち社員は2名のみです。エンジニアにおいて、正社員だとか副業だとか業務委託だとかそういった肩書きは不要だと思っています。全員同じチームの一メンバーとして接していて、そこに区別はありません。リモートで働くメンバーも多くいますが、オンライン上であってもコミュニケーションが取れれば問題ないです。私自身もベルギーのスタートアップ企業と仕事をしたことがあって、一回も対面で会ったことはないですが、今でも繋がっています。ファーストトレードにジョインした当初はエンジニアは3名だけでしたが、現在はエンジニアの内製化を進めていることもあり、新しい仲間も増えてチームは大きくなっているフェーズです。

ー エンジニアチームの特徴はどういったところでしょうか?

メンバーがそれぞれ得意分野を持っています。決められた枠の中で業務をするのではなく、必要に応じてメンバーをアサインして業務を進めています。その方が得意なことを任せられるから効率が良いし、スピード感を持って仕事ができます。以前はサービスごとの担当制だったのですが、それを取っ払って、サービス間を超えて適材適所で輝けるような組織作りに取り組んでいます。

そういった組織作りに欠かせないのがVPoE(Vice President of Engineering)という存在です。今までそのような役職はファーストトレードにはありませんでしたが、グローバルで活躍する企業においては重要なポジションだと言われ続けています。エンジニアをまとめて、それぞれのスキルが活かせるように適切な場所にアサインすることが求められるのですが、そういったポジションも今後作っていく予定です。男/女、健常者/障がい者、日本国籍/外国籍といったラベリングはエンジニアチームからはなくしていき、グローバルスタンダードな考え方でチーム運営をしていきたいと思っています。

ー そういった組織作りを行うために、現在行っていることはありますか?

週に1回エンジニアの定例MTGを行っています。ただそのMTGでは業務報告は一切ありません。チャットを見れば分かるようなことを話すのではなく、エンジニア一人一人の近況報告がメインです。お互いを理解する場にしたいと思っていて、そうすることで、風通しの良いチーム作りを実現できています。

ただ、エンジニアを引っ張っていくにはエンジニア力しかありませんので、自分のこれまでの知見を見せるという目的もあります。メンバーが今困っていることやプロジェクトで抱えている問題に対して、CTOの私に気軽に相談できる場としても定例MTGを活用しています。解決策をその場で見せることによって、もっと知りたい・もっと学びたいという知的好奇心を刺激できるような場となればいいと思っています。今いるメンバーはファーストトレードに限らず、もっと大きな企業でも十分に活躍できる優秀な人材ばかりです。にもかかわらず、ファーストトレードの仕事が面白いと奮闘してくれています。こんな嬉しいことはCTOとしてありません。メンバーの期待に応えられるように、メンバーがなりたい自分になれるように、それぞれが思い描くキャリアパスを進めるように、成長の機会を平等に与えられるようにしていきたいです。

ー どういったメンバーと働きたいですか?

レガシーに拘らず、モダンなシステムに興味関心がある方はうちのカルチャーとマッチするのではないかなと思っています。経歴のところでもお話しましたが、私は分業は好きではありません。0から100まで自分でできてはじめてエンジニアと言えると思っています。自分ができない部分はAIに任せればいいだけなんです。できないことや分からないことをしないのではなくて、AIをアシスタントとしてうまく活用して苦手な部分をカバーしながら、チームと満遍なくコミュニケーションが取れるくらいのスキルを持った方と働きたいです。できないからやらないと自分の範囲を狭めてしまうのはとても勿体無いと思うので、AIを味方につけながら、どんどんスキルを身につけられる人を歓迎します。

ー 今後、ファーストトレードで実現したいことは何ですか?

CTOとして取り組みたいことは2つあります。
1つ目は、先ほどもお話しましたが、VPoEというポジションを確立することです。エンジニア一人一人の夢を実現させるために、ロジカルに考え、適切なポジショニングや、チャンスを与えて、経営陣を巻き込みながらよりよい組織を作っていきたいと考えています。2つ目は、生成AIを全てのサービス・フェーズに活用をして、サンプルを作っていくことです。生成AIをエンジニア全員が使いこなせるように啓蒙活動を行っていきます。

ー 最後にこのサイトを見ている方にメッセージをお願いします!

いきなり正社員になってくださいというのは重いし、時代に即していないと思っています。まずは気軽に、AIに触れたいという方とお話したいですね。少しでも興味を持った方はぜひカジュアル面談をしましょう。ファーストトレードで最新テクノロジーを活用して面白いことをしたい方、待っています!

まずはカジュアル面談で
お話しましょう!

会社の雰囲気や、働く人、働き方がマッチするかなどを知ることができるカジュアル面談にぜひご参加ください!

CTO自ら現場のリアルをお伝えします!

【面談概要】
・形式:オンライン(GoogleMeetまたはZoom)
・所要時間:30分~1時間程度
・日時:平日9時〜18時(難しい場合は応相談)

【お申し込み方法】
1.フォームに必要事項を記入し送信してください。
2.担当者がメールにて詳細をご連絡いたします。
3.スケジュールをすり合わせの上実施となります。

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